マネーフォワード (3994)株価の推移と今後 -押し目?終わりの始まり?-

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今回はコロナ禍において株価大幅上昇を見せた人気銘柄、『マネーフォワード』について分析していきます。

マネーフォワードについて

  • 株価:8950円(11/20)
  • 時価総額:2130億円
  • 事業内容:家計簿アプリでお馴染み。法人向けのクラウド型の会計ソフトなど。

売り上げは大幅に伸びていますが、営業利益は赤字が続いています。成長著しいIT企業の典型と言えるでしょう。利益がマイナス(赤字)であるともちろんEPS(1株当たり純利益)もマイナスとなるため、個人投資家がよく使う指標であるPERも算出できません。ファンダメンタル分析派の人は手が出せなかった人も多いでしょう(私もですが…)

こういう赤字でありながら企業の成長を期待して買われている銘柄は、材料や決算内容に機敏に反応し、株価の変動も大きい事が多くて難しいですね。

テクニカル分析

分析の要点は以下二つです。

  1. 一旦は8400円前後まで売られる可能性があるもののその後反発し再び高値を目指していく
  2. あるいはそれを下回る程売られた場合7900円前後まで引き続き下落が続く。

マネーフォワードの日足チャートです。

株価の移動平均線が、5日線が25日線を割り込み(いわゆるデットクロス)、株価自体も5日線の下にあることから、足下では利益確定売りなどによる下落トレンド中であることがわかります。

6~7月、9~10月にも似たような形で株価が移動平均線を割り込んでいるところがありますが、いずれも反発して再度高値を目指す上昇トレンドにしっかり転換しています。

こちらは同じく日足チャートですが、ボリンジャーバンドを表示させてます。ざっくり言うと理論上株価がこの価格の中に収束する確率が〇〇%、という線です。

これを見ると、株価が-2σ(理論上95%の確率で株価は±2σに収束する)を割り込むことなく反発している事がわかります。

このパターンを踏襲するなら、今回も短期的には最大で-2σ近辺の8400円前後まで売れる可能性があるものの、その後は反発すると言うシナリオが予想できます。

ですがこれから先、反発することなく大幅に売られる可能性も秘めているのではないかと私は見ています。

なぜかと言うと、出来高の多い9200~9400円前後の価格帯を、現在の株価が割り込んでしまっているからです。これは、その値段でこの株を買った投資家が沢山いて、その人達は現在含み損を抱えていることを意味します。10月22日に出来高が大幅に上昇しているにも関わらず株価が殆ど動いていないことからも、この値段で買った(高値掴みしてしまった)投資家が沢山いると言う裏付けになります。

このような、高値付近で株を買ってしまった人が沢山いる今のこの状態は、6~7月、9~10月とは明らかに状況が違います。当時は含み益を抱えている投資家が多かった分心理的な余裕もあって下落したところで押し目を積極的に狙いにいく人も多かったのではと想像してます。

こうした含み損を抱えた沢山の投資家が一斉に損切りした場合、株価の下落はいっそう加速する事が予想されます。具体的には次に出来高の多い価格帯である7900円前後がターゲットとなり、これは丁度ボリンジャーバンドの-3σ(98%の確率で株価は±3σに収束する)に相当し、25週移動平均線に当たるところになります。

どちらに転ぶかはわかりませんが、少なくとも上記理由から上値は9400円くらいを目安に押さえつけられる状態がしばらく続きそうですので(含み損の人達は、できる限り損失を抑えようとするため、株価が買った値段付近まで持ち直したら売ろうと考えるため)、売りポジションの方が期待値は高いのかなと思ってます。

まとめ

  • これから買いたい人:株価が9400円くらいまで持ち直したのを確認してから買っても遅くないはず
  • これから空売りする人:株価が反発してきたら潔く損切りしましょう。

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