ウェルスナビ(7342)株価予想 今年一番注目のIPO!

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個別銘柄分析

国民の資産形成の意識が一段と高まったであろう2020年。

その年の瀬に、あなたの資産運用のお手伝いを行うあの有名企業『ウェルスナビ』が上場しました。
この企業の上場を心待ちにしていた投資家も多いのではないでしょうか。

新しく上場した企業はあまりデータがないので売り買いの判断が難しいところですが、今回はこのウェルスナビの株価を様々な視点から分析、予想していきます。

ウェルスナビ(7342)について

  • 時価総額:1133億円
  • 株価:2519円(12/24終値)
  • 事業内容:資産運用を全自動化したロボアドバイザーの開発や提供
一応前提知識おさらい:ロボアドバイザーとは

年齢や年収、資産運用の目的など一人ひとりに合った資産運用プランを提案し、そのプランに沿ってAIが自動で株などの金融資産を売買する仕組みのことです。

ウェルスナビの無料診断より

資産運用するとなると、多少なりとも経済や投資に関する知識が求められますし、ましてや長期的に見て損の出にくいバランスのいいポートフォリオを作るのは難しい事だと思います。

「個人が付け焼き刃で得た知識で運用するよりも、実績がありかつ感情に左右される事なく淡々と運用するロボットにお任せした方が安心」そんなニーズに訴求しているサービスといえます。

ウェルスナビの特色
  • 年率1%(預かり資産総額の1%)の手数料でETFを機械的に積み立て
  • 最低投資金額は10万円から
  • 毎月の積み立て金額は1万円から

ここら辺は他社のロボアドとそこまで大差ないかと思います。

ファンダメンタル分析

上場したての企業ですので、他の企業と比べてより企業業績やそれに基づく企業の潜在価値を見極める事が重要になってきます。まずは売上と利益の推移を見てみます。

▼要約
・売上は急伸(預かり資産額が順調に増加してる)
・提携パートナーが多い、ロボアド市場で圧倒的シェア(競争優位性◎)
売上の推移

サービスの提供を開始した2016年から、売上(左)は急速に伸びています。

ウェルスナビの収益源は顧客の預かり資産の1%の手数料です。
つまり、運用者が毎月コツコツ資産を積み上げ、預かり資産の総額が増える程、複利の効果で雪だるま式に収益が増える事になります。これが同じストック型のビジネスの中でも、月額いくらという定額サービス(サブスクリクション)とは違う強みです。

収益源となる預かり資産額の推移
成長可能性に関する説明資料より(9月時点の資料のようです)

2020年9月時点で、預かり資産は2892億円だそうです。
預かり資産の成長率は2019年9月~2020年9月で66%増ですから、1年で約1150億円程、平均して一月で約100億円弱くらいのペースで増えた計算になります。

その後12月8日発表のニュースリリースで『2020年12月7日時点で、預かり資産3200億円、口座数35万口座を突破』した事が発表されました。

つまり、この2ヶ月間で約300億円(月平均150億円)強の増加となっており、資産の増加ペースは着実にアップしている事がわかります。

他社との競合優位性
成長可能性に関する説明資料より

ロボアドによる資産運用のサービスは、楽天の『楽ラップ』や松井証券の『投信工房』など他にも類似サービスを提供している会社は多数あります。

競合他社と比較してウェルスナビの持つ優位性は、

  1. 提携企業の多さ
  2. それゆえのシェアの高さ

だと僕は考えています。

楽ラップなどの証券会社が提供するロボアドはその証券会社に口座を持つ顧客の範囲でしかシェアを獲得できませんが、ウェルスナビは多数の銀行や証券会社と提携することで、そこに口座を持つ人の資産も取り込もうとしています。

そして、ウェルスナビの預かり資産は、ロボアド市場において高いシェアを獲得しています。
こうした他社との提携がよりシェアの獲得につながっているのではと思います。

ウェルスナビ社が出している資料なので多少控え目に見る必要はあるかもしれませんが…

お金を運用する会社にしてみれば、預かり資産額の多さ=その会社の信頼度でもあります。
投資信託などでも長期に渡り安定した運用をしているところは相対的に見て総資産額が多い傾向にあります。

で、結局これから株価上がるの下がるの?

※ここからはあくまで個人の予想です。

株探:日足チャート

上場して3日でチャートから分析できる事は少ないですが、今日は上下に長めのヒゲがある陰線で引けています。今日ウェルスナビはマザーズ市場内1位、東証全体でも3番目に多い売買代金を記録していることからも、なんやかんやこの価格帯で激しい売り買いがあった事は伝わってきます。

出来高の多い陰線なので、今日かなりの投資家が2700~2800円前後で利確したのではと思います。
その裏で、この価格帯で高値掴みした投資家も多そうですので、そういう意味では、しばらくの間今日の高値である2837円前後が上値として意識されてくる可能性はあると思います。

フリー(4478)の日足チャート(上場から約半年分)です。

こちらは昨年末上場したクラウド会計ソフトを扱う『フリー(4478)』のチャートです。

今から約1年前のということで時期はほぼ同じで、サブスクのビジネスモデルという点で共通点があり参考になるのではと思いました。

こうして見るとやはり上場後最初の数日は勢いよく上昇していますが、ある所から上値が意識され株価が横ばいになってきてます。

個人的にはこんなチャートを形成するのかなと予想しており、そうであるならある程度株価と出来高が落ち着いてから買っても遅くはなさそうです。

まとめ

Q:ウェルスナビにお金預けるんじゃなくてウェルスナビの株買った方が儲かりますか?
A:ロボアドの方が確実だと思います。
→個人的にはもう少し様子見たいと思います。

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