『株を始めてみたけど、どの会社の株を買ったらいいのかわからない』
『ファンダメンタル分析とかテクニカル分析とか言うけど結局どれを見ればいいかわからない』
このブログではそんな方に向けた記事を書いています。
今回は新型コロナウイルスのワクチンを開発した今話題の米国大手製薬会社、ファイザー(PFIZER)の株価が今後どのように推移するのか、そして何より、目下の株価上昇は『乗るべきビッグウェーブ』なのかどうかを考えていきます。
ファイザーについて
さくっとファンダメンタル(業績とか財務的な部分)を見ていきます
- 株価:40.09 USD(約4000円)
- 時価総額:約22兆7000億円
日本の医薬品業で現在最も時価総額の大きい中外製薬が約8兆円ですから、いかに大きな企業であるかが分かります。
以下はファイザーの各種指標になります。
売上高変化率(前年度比) | -3.74% |
EPS変化率 | +62.3% |
売上高営業利益率 | 36.1% |
自己資本比率 | 37.7% |
流動比率 | 87.9% |
ROA | 9.7% |
ROE | 25.8% |
PER | 14倍 |
売上高営業利益率やROEが高いのを見ると会社の経営や資本の使い方が上手なのかなぁというのが薄ら見えてきます。気になるのが流動比率の低さ。ここは健全な財務状況であれば少なくとも100%は切らないで欲しいところです。
テクニカル的な考察
ここ半年のトレンドとしては、下値を切り上げつつ、上値は37ドル弱のところで押さえつけられる持ち合いを形成していたのが分かります。
このチャートで私が注目したところと、そこから立てた仮説は下記の通りです。
①持ち合いの高値圏では出来高は比較的少なく、持ち合いの底値圏で出来高が増えている事。
→37ドル近辺で株価が跳ね返されるのは、大口が利確しているから、と言う訳ではなさそう
→押し目を拾いにいく投資家が多い。大口がある程度下がるところで買い集めいていた可能性もある。。
②11月9日、ワクチンの有効性が95%と報じられてからの大陰線+圧倒的出来高
→好材料に飛びついた投資家が多い一方、大口はここぞとばかりに利確→大口のカモになった投資家多数
③11月10日以降、再び持ち合いの中での価格変動(出来高は比較的多い)
→泣く泣く損切りする投資と、押し目を拾いにく投資家で売買が比較的活発に。
④11月24日以降、ワクチンの米国内での緊急使用許可を受けてから、再び持ち合いをブレイク
→出来高を伴い窓を開けながら株価上昇しており、12月3日は比較的大きな陰線が出ているが出来高は前の日より少ない。
⇨こちらも上記①と同じくもし大口が売り抜けていないとすれば、短期的な利確売りや9日に大口のカモになった投資家の損切りなどで株価が激しく変動する中で、今後もある程度の上昇は見込める。
しかしながら、ワクチンが米国内で承認されるというシナリオを既に株価が織り込んでいる可能性も十分にあります。
このまま株価が上がっていった場合、次に意識される値段は2019年7月の42ドル、その次は2018年12月の44ドルだと思います。
ここをスルスル抜けてくるようであれば本格的な強気相場とみていいと思うのですが、ここらで株価が失速してくるようであれば「思ったより上がらなかったな」と失望売りを招きかねず、その結果再び37ドル程度の株価に収束する可能性もあると思っています。
そもそも、ワクチンが承認されなかったり、承認されたワクチンに不具合が見つかる可能性もまだ0ではありません。
個人的に、もしこのワクチンギャンブルに参加するなら、42ドルをブレイクするか、一度再び37ドル近辺まで下落した後ある程度出来高を伴って反発したのを確認して買うと思います。
まとめ
Q:今からファイザーの株買えば億り人になれますか?
A:ちょっと何言ってるかわからないっす。
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